第35章 恋人候補の説教
彼女と出会ってから、
そんなことばかり考えてしまうようになった。
まだ出会って一週間程しか経っていないのに、
こんなにも一人の女性のことを
考えることが、不思議で仕方ない。
だが、それと同時に、
それが自然なことのようにも思えていた。
彼女は、自分にないものを持っている。
それは彼女にとって
煩わしいものなのかも知れないが、
自分にとっては羨ましいものだった。
きっとリヴァイも
同じようなところに惹かれたのだろう。
……だからと言って、
彼女を連れて帰るなんて決断は出来ない。