第35章 恋人候補の説教
温泉施設に着くと、エルヴィンとリヴァイを
男湯の前まで誘導した後、
女湯の浴場へ向かった。
海へ行った後に温泉に入る人は多いようで、
浴場は既に賑わいを見せていた。
『……エルヴィンとリヴァイ、大丈夫かな……』
ボディーソープを泡立てながら、
二人のことを思い浮かべる。
風呂の入り方や、浴場にある設備や
ロッカーの使い方などの説明は
事細かにしたつもりだ。
それでも二人がこの世界に来てから、
二人共と別行動をしたことがなかったので、
心配せずにはいられない。
『無事合流できればいいけど……』
少しばかりの憂心を抱きながら、
身体を洗い始めた。