第34章 平等に
リヴァイが先にシャワールームを出てから
暫くして、
周囲の様子を窺いつつ、ゆっくり外に出る。
すると目の前に、
リヴァイが何か考え込むように
腕を組んだまま立っていた。
「……どうしたの?」
「またお前が、“蛇に睨まれた蛙の役”を
買って出る必要があるな。」
その言葉の意味をすぐに理解しつつ、
ゆっくりリヴァイの視線の先に目を向けると
海の家の前で、際どいビキニ姿の女性に囲まれる
エルヴィンが目に留まった。
「今回は完全に私に非があるからね……
……ちょっと睨まれてくる。」
私の発言を聞いて頬を緩ますリヴァイを横目に、
エルヴィンの元へ急いだ。