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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第5章 知りたい世界




「……要するに、
人間は突如出現した巨人によって
滅亡の淵に立たされ、
城壁の内側での生活を余儀なくされている、
ってことか……」

「理解が早くて助かるよ。
簡単に言うと、そういう事だ。」


にわかには信じ難い話ではあるが、
こんな状況の今、エルヴィンの言う事で
信じられないことなど、もう何もない気がした。



「それでエルヴィンは、
調査兵団で壁外の巨人と戦って、人間の生活圏を
取り戻そうとしてるんだね……」

「ああ。
……だがそうは言っても、
巨人に立ち向かう手立ては
ほとんど見つかってない。」


「武器、とかあるの?」

「主に立体機動装置と
スナップブレードで戦っている。
説明しようか?」


……りったいきどうそうち……
強そうな響きではあるが、
それがどんなものかを想像するのは困難だ。


「……何だか難しそうだね。
それはご飯食べた後に聞いてもいいかな?」

食事を置いた卓袱台の前に座って問いかけると、

「そうしよう。
俺もかなり腹が減った。」

エルヴィンはそう答え、小さく笑った。



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