第32章 続く不本意
「別に問題ない。」
リヴァイはそれだけ言うと、
見つけたばかりのコイン投入口に
小銭を入れ、シャワーから温水が流れ始める。
「ちょっ、待って!シャワー浴びるの?!」
リヴァイが“問題ない”と答えた
意味が分からない。
この状態でリヴァイに
シャワーを浴びられるのは、
こっちとしては問題大ありだ。
「お前がいても、俺は問題ないからな。」
リヴァイにニッと
悪戯っぽく笑いかけられたと同時に、
腰を引き寄せられ、
首筋に暖かい唇の感触が伝わる。
「むしろ、お前がいた方が好都合なくらいだ。」
その発言で、ようやくリヴァイの意図を知り、
リヴァイの胸を強く押した。