第32章 続く不本意
「まっ、待った!!
ダメだよ?!こんな場所で」
「海の中で最後までしようとしてた奴が
今さら何言ってんだよ……
こっちの方がマシだろうが。」
呆れたような口調で言い返されるが、
それとこれは話が別だ。
海の家の近くの、
人が多く行き来するような場所で
行為に及ぶなんて、想像しただけでも
身体が小さく震えた。
「お前が声を出さなきゃ、誰にもバレねぇよ。」
リヴァイの囁くような声が
耳元で聞こえた後、すぐに唇を奪われた。
相変わらず丁寧で、穏やかなのにも関わらず
情欲を湧かすような艶めかしいキスをされ、
あっという間に身体の自由が
利かなくなってくる。