第31章 懐かしい人
……これは確かに返事に困る告白だ。
この話に対して、
慰めるのも貶すのも難しいだろう。
「ご、ごめん。
いや、もう別にいいんだけどね、」
すかさず自分で自分の発言に
フォローを入れると
「……一発殴っておくべきだったな。」
「今からでも間に合うんじゃねぇのか?」
エルヴィンとリヴァイは口々に話し出し
リヴァイが唐突に後ろを向いた瞬間、
咄嗟に腕を掴んだ。
「ま!待った!ほんとに大丈夫!!
もう終わったことだし、気にしてないから!」
「……気にしてない顔には見えないがな。」
エルヴィンにくしゃくしゃと頭を撫でられ、
自然と顔が下を向く。