第30章 求めているのは一つの作用
「……リヴァイ。
さすがに海の中で
そういうことをしたらダメだろう。」
「未遂のお前が何偉そうに言ってんだよ。」
リヴァイのツッコミは尤もだが、
それ以前に疑問が浮かぶ。
「……エルヴィン、ここにいたのに、
何でそんなこと知ってるの……?」
「凛とリヴァイが海の中で
抱き合っているのが見えたからな。
きっと水中でそういう事を
しているんだろうと思った。」
視力が異常にいいのは、
リヴァイだけじゃないのか……
恥ずかしさで、穴を掘ってでも
隠れたい気分になる。
「だが、さすがに
最後までした訳じゃないんだろ?」
「お前のせいで中断されたからな。」
リヴァイは小さく舌打ちをする。