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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第30章 求めているのは一つの作用



二人がそんなことを言い出したきっかけは、
全く分かりそうにないけど、
何を差し置いても、気になることは一つだった。



この夏、二人はこの世界からいなくなる。



それはもう、殆ど確定していることだ。

それなのに二人が私を恋人にしたいと思うのは、
“ひと夏の思い出を作ろう”
程度の気持ちだと考えるのが
自然なように思えた。



……だけど、そんな軽い気持ちで
恋人になんてなれない。

ただでさえ、二人と過ごす時間が
あと僅かだということを
心の中で嘆きまわっているのに、
もし恋人にでもなれば、
ひと夏で関係を終わらせたくない。


そう思ってしまうのは必然的なことに思えた。

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