• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第30章 求めているのは一つの作用




一斉に去って行った
女性たちの背中を見送りながら、
小さくため息が漏れる。


「凛、
巻き込んでしまってすまない。
やはり女性を怒らせると怖いな。」

謝意を示されているようだが、
エルヴィンの表情は柔らかく
その顔を見ていると、
こっちまで表情が緩んだ。



「本当だよ……
睨み殺されるかと思った。」

「なかなか適切な表現だな。
去り際の顔は、特に恐ろしかった。」

エルヴィンの肩を震わせて笑っている。


「笑いごとじゃないからね?
あそこは取り敢えず私のことを
恋人だって言って切り抜けた方が、
あんなにも反感を買わなかったと
思うんだけど。」

「いや。どんな場面であっても、
嘘は吐きたくない。」


エルヴィンの放った一言は、
全身の筋肉を硬くさせた。

/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp