• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第4章 正反対の相手



「あの、良かったらエルヴィンも
泊まって、下さい……」

再び敬語を忘れそうになり、
少しどもる。


「外はかなり酷い雨ですし、
ここ、田舎なんで外灯もなくて……
多分真っ暗だと思いますし……
田んぼに落ちたら危ないですし……」

何故かいい訳のような言い回しになり、
徐々に小声になりながら、
恐る恐るエルヴィンに視線を向けた。



「……本当にいいのか?」

エルヴィンは少し戸惑っているような、
申し訳なさそうな表情を浮かべている。


「だっ、大丈夫です!
私も今日ここに越して来たばかりで、
少し心細かったですし!!
一緒に居てもらえた方が安心しますし!!」

エルヴィンを安心させようとして、
咄嗟に声を張る。

だが、何故か口説くような
言い回しになってしまった。

自分のボキャブラリーのなさに幻滅しながら
恥ずかしくなり、少し俯く。


すると、エルヴィンが
小さく吹き出す声が聞こえ、
顔を上げた。

/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp