第4章 正反対の相手
「明日の朝、リヴァイを迎えに来る。
それまで彼を頼んでもいいかな?」
「えっ、でも、エルヴィンは……?」
「女性が一人で暮らしている家に、
得体の知れない男が泊まる訳には
いかないだろう。
朝まで外で時間を潰すから大丈夫だ。」
……なんだこの人は。
紳士すぎる。
思わず感嘆の息が漏れた。
この日本に、
こんなに紳士的な男が存在するのだろうか。
いや。いない。
少なくとも自分は出会ったことがない。
今まで数々の男に弄ばれてきた自分からすると、
エルヴィンの紳士さは
異常なまでに魅力的だった。