第30章 求めているのは一つの作用
「ごめん、
ちょっと案内してくれるかな……」
「俺はこの状態のままか?生殺しか?」
リヴァイの言いたいことは分かる……
でも、このままエルヴィンを
放っとく訳にはいかない。
隙を見て逃げ出せればいいが、
その前にお持ち帰りされそうな気もして
気が気でなかった。
「本当にごめん……
この責任は、後ほどキッチリ
取らせて頂きますので……」
「言ったな?忘れんなよ。」
謝罪に被せる様にリヴァイに笑いかけられ、
思わず背筋が伸びる。
もしかして、これが目的だったとか……?
リヴァイの行動も、相変わらず先が読めない。
この後の事を考えて少し身体が強張りつつも、
リヴァイに手を引かれるまま
砂浜の方へ向かった。