第29章 ●“ナニする”気
「……っ……!
ちょ、こんなとこで、なに」
「そんなでけぇ声出したら、周りにバレるぞ。」
咄嗟に口を噤むと、周囲を見渡す。
和気藹々と水遊びを楽しむ
カップルたちが目に留まり、
ゆっくりリヴァイに視線を戻した。
「……ねぇ、ほんと、これはダメだよね……?」
なるべく小声で、
リヴァイを諭すように声をかける。
その間もリヴァイの指先が生肌を這い回り、
徐々に息が弾んできていた。
「ダメって顔には見えねぇな。」
「リヴァイが、そんなことするからでしょ?!」
「……だから声がでけぇんだよ。」
すかさず反論した後、
また小声で指摘され、思わず口に手を当てる。