第29章 ●“ナニする”気
「ま、待った!
さっきエルヴィンのこと止めといて、
何やってんの?!」
咄嗟に浮き輪から手を離すが、
リヴァイに腕を掴まれているため
この場から離れられそうにない。
「仕方ねぇだろ……
お前が近くに来ると、触りたくなった。」
相変わらずの勝手な主張。
そんな理由で触られる身にもなって欲しい……
そう思っていても、
リヴァイの指先が優しく胸に触れる度、
身体が小さく跳ね、その淫猥な手付きに
感情が昂らずにはいられない。
「……お前のそのいやらしい顔は、
相当そそられるな。」
耳元で囁かれた直後、
水着の中にゆっくり手が侵入してきて、
小さく声が漏れた。