第28章 視線の種類と初めての海水浴
三人で波打ち際まで行くと、
身体を水の冷たさに慣らしながら
少しずつ海に入っていく。
「海の水は、本当に塩辛いのか?」
「ちょっと舐めてみたら?」
「無理だ。汚ねぇだろうが。」
リヴァイの問いに即答すると、
呆れたような声で返答された。
「……なのに、海に入るのはいいの?」
私の問いかけは簡単にスルーされ、
エルヴィンとリヴァイは
どんどん沖に向かって歩いていく。
「エルヴィン。
エルヴィンは浮き輪ないから、
そんな遠くまで入ったらダメだからね?」
二人の後ろに続きながら、
懲りずに声を掛け続ける。
そうでもしないと、かなり沖の方まで
行ってしまいそうだ。