第28章 視線の種類と初めての海水浴
「だが、凛も浮き輪を
していないじゃないか。」
「私は大丈夫。泳げるから。」
エルヴィンの問いに答えると、
なんとも納得いっていない表情で
見つめられる。
「エルヴィンやリヴァイは、
筋肉隆々過ぎるんだよ。
ある程度脂肪がないと、
水には浮かないんだからね?」
この説明で納得してもらえるとも思わないが、
エルヴィンの手を引き、動きを制止させた。
「そうだとしても、凛もあまり
脂肪がないように思うが。」
「……それって胸の話?」
すかさず問いかける。
そうだとしたら、なんとも失礼な見解だ。
確かに胸はそこまで大きい方じゃないけど、
そんなに言われる程ではない……と思う。
だけど、気にしているのも事実だった。