第28章 視線の種類と初めての海水浴
砂浜にビーチパラソルを立てると、
浮き輪に空気を入れ、
エルヴィンとリヴァイ、それぞれに手渡す。
「これは、どうやって使うんだ?」
「身体を輪の中心に入れるんだけど……
エルヴィンに入るかなぁ……」
浮き輪の中心部分と、
エルヴィンの腰回りを見比べる。
ギリギリ入るか入らないか、
微妙なところだろう。
自分が使う為に買ったものだったから、
体格の良いエルヴィンが身体に嵌めるには、
少しキツイかも知れない。
ふと横に視線を向けると、
浮き輪を装着した状態のリヴァイが
目に留まり、思わず頬が緩んだ。