第28章 視線の種類と初めての海水浴
「それにしても、二人ともいつの間に
海パンなんて手に入れたの?
範司が買ってくれた?」
「ああ。この間二人で出掛けた時に、
ハンジが持たせてくれたんだ。
二種類渡してくれたんだが、
一つは露出度がかなり高くてね。」
エルヴィンは徐に海パンのポケットに
手を入れると、
メンズ用のビキニ水着を取り出して、
広げて見せた。
「……!
なっ、こんなのまで渡されてたの?!」
焦りで声が裏返りつつも、
すかさずエルヴィンのポケットに
ビキニ水着を押し戻す。
……範司のやつ、こんな水着まで渡して……!!
もしこんな水着をエルヴィンが着たら……
それを考えるだけで、ますます身体が
汗ばんでくるような気がした。