第28章 視線の種類と初めての海水浴
「……まぁ、予測はしてたけどさ……」
そう呟かずにはいられない状況だった。
エルヴィンとリヴァイを連れて車を走らせ、
海へ辿り着くと
活気を帯びた人たちでごった返した
日中の砂浜で、
厳しい日光がジリジリと肌を刺した。
そして、エルヴィンとリヴァイの間で
歩いている自分には
厳しい視線が突き刺さり、自然に顔を伏せる。
それとは対照的に、
二人には女性からの艶っぽい視線と
男性からの羨望の眼差しが注がれていた。
異常なまでに鍛え上げられた肉体美に
見入ってしまうのも、無理はない……
そんな二人に挟まれている、
いかにも不釣り合いな私が
睨まれてしまうのも、無理はない……