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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第27章 もうひとつのきっかけ
老人ホームを後にし、
車を家に向かって走らせる。
今日はエルヴィンとリヴァイにとって、
かなり前進し、
希望の持てた日であった筈なのに、
何故か冴えない表情を浮かべる二人を
バックミラーで盗み見た。
「……ねぇ。私がいなかったとき、
おじいちゃんに何か言われたの?」
カーナビから流れる、陽気な音楽を停止させ
二人に向かって問いかける。
心当たりと言えば、
それしか思い浮かばなかった。
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