第27章 もうひとつのきっかけ
「ああ。どうやらそうみたいじゃのう。
雷の衝撃がいるのかも知れん。」
「雷の影響で、二人は
タイムスリップしてきたってこと?」
「なら、戻る時も雷が必要ってことか。」
私の問いかけに、リヴァイの声が被さる。
「ノートにはそこまで
書かれておらんから確証はないが、
雷の後にふすまが開いたのであれば、
その可能性が一番大きいだろう。」
確かに、全く開く兆しが見られなかった
ふすまが、雷が落ちた途端動き出した。
その可能性はかなり高い気がする。
「……雷、か。この時期は多いし、
天気予報で、ある程度予測もできる。
チャンスは結構あるね。」