第25章 “ししゃとつながるへや”
「“使者と繋がる部屋”……?」
ノートに書かれていた、
一番興味深い言葉を口に出す。
「そうじゃ。あそこに現れるのは、
死人ではない。使いの者だ。」
「……俺たちは“死者”ではなく、
“使者”だったってことか。」
おじいちゃんの発言を聞き、
エルヴィンは呟くように言った。
「だが、それでも意味が分からねぇが。
俺たちは誰に使わされてここに来たんだ?」
リヴァイの言う通りだ。
二人が使者だとしたら、
誰からの依頼を受け、誰に何を伝えに
この世界に来たのだろう。
それが達成されない限り、
元の世界には戻れない
ということなのだろうか。