第25章 “ししゃとつながるへや”
昼食を終え、夕方から仕事だというのに
全く起きる兆しの見られない範司を叩き起こし、
無理矢理仕事へ向かわせた後、
二人を車に乗せて
おじいちゃんのいる老人ホームへ向かう。
老人ホームに着き、
おじいちゃんの部屋のドアを開けた瞬間、
いつかの時の様に、二人の表情が固まった。
「次はそう来たか……」
リヴァイは呟くように言うと、
固まったままのエルヴィンに視線を送る。
「ハンジの次はピクシス司令か。
酒でも持ってくれば良かったな……」
また二人の世界にいる誰かと
似ていたようだ。
エルヴィンの頬が緩むのを見ながら、
「……次は誰に似てたの?」
と、問いかける。