第25章 “ししゃとつながるへや”
「確かに“死者と繋がる”という
足懸りだけでは何とも言えない。」
エルヴィンは軽く頷くと、
「君の祖父に、君には殊の外
世話になっていることについても
詫びを入れたいし、俺たちも一緒に行くよ。」
そう言って再び箸を手に取った。
「そうだな。お前の爺さんが
どんな奴なのか見てみたい。」
「……普通のお爺さんだよ?」
リヴァイの興味の矛先が
何故そこなのか疑問に思う。
「それはどうだろうな。
君の周囲の人は、面白い人が多そうだ。」
「……うん。
今の所、そう思うのは無理ないね。」
まだ私の部屋で眠っている
範司を思い浮かべながら、
小さくため息を吐いた。