第25章 “ししゃとつながるへや”
取り敢えず、自分の腰に手を回して眠る
エルヴィンの腕を持ち上げる。
が、熟睡中のようで、ビクともしない。
一旦諦め、リヴァイに視線を向けると、
眠そうな三白眼と目が合った。
「……起きたのか?」
少し掠れた声で問いかけられ、
自然と身体が硬直する。
「なに今さら警戒してんだよ……
この状況に持っていったのはお前だろうが。」
「……と、言いますと、
私が二人に何かしたってことですかね……?」
バツの悪さから、自然と敬語になる。
「何かした?
この状況で何もしてねぇと思ってんのか?」
リヴァイの一言で、一気に血の気が引いた。