第25章 “ししゃとつながるへや”
湿度の高い、ビニールハウスの中にいるような、
暑さと息苦しさを感じて目を覚ます。
『……飲みすぎたな。』
まだ少し頭がボーっとしていた。
相変わらず二日酔いはしない性質だから
身体が怠いわけではないのに、
身動きが取り辛く、
寝返りを打とうと目を開ける。
「……?………!!?
ど、どういうこと……!?」
……蒸し暑かった原因が判明した。
左横にエルヴィン、右横にリヴァイが寝ていて、
それぞれに抱き着かれている。
どういう経緯でこうなったのか、
全く心当たりがないが、酔った自分が
何かしでかした可能性は……
無きにしも非ず……
特に前科がある訳ではないが、
この状況で何もしていない、
という答えは導き出せそうにない。