第24章 必要なお節介
「お前のそんな顔を見るのは久しぶりだな。」
リヴァイはエルヴィンの顔を見るなり
フッと息を漏らす。
「それはこっちのセリフだ。」
エルヴィンもリヴァイを見て
顔を綻ばし、畳の上に寝転んだ。
「……この世界にいると、
戦い方を忘れそうだな……」
エルヴィンが呟くと、
「帰ったら相当訓練に打ち込まねぇと、
即行巨人の餌だろうな。」
リヴァイは眉間に皺を寄せ、
エルヴィンと少し距離を取った場所に寝転がる。
「俺たちはまだ、この世界の平和で
快適な部分しか見ていないが、
実際、この広い世界には
様々な闇が潜んでいるんだろう。」
エルヴィンは寝転がったままの状態で
凛を見つめると
「まずは、
凛が死を考えたくなるような闇を
少しでも払い除けることが
出来る様にするべきだろうな。」
そう言って手を伸ばし、
凛の髪に触れた。