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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第4章 正反対の相手
「……君の名前は、何ていうんだ?」
何の脈略もなく問いかけられ、
一瞬口を噤むが
「……凛です。」
と、戸惑いながらも答える。
「凛、か。いい名だな。」
こんな状況なのにも関わらず、
穏やかな声を発する男を不思議に思う。
もしも、自分が彼の立場なら。
それこそ落ち着いていられないどころか、
取り乱してまともに話なんて
出来なかっただろう。
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