第24章 必要なお節介
しばらくの沈黙の後、
最初に口を開いたのはエルヴィンだった。
「今日はどこへ行ったんだ?」
「夜景を見に行った。」
リヴァイが即答した途端、再び沈黙が流れる。
「……リヴァイ。
いつだったか、俺の部屋に来た時、
夜景のことが書かれている本を読んで、
“街の明かりを見る為だけに
わざわざ高いところまで昇るなんてバカらしい“
と、言ってなかったか?」
「ああ。言った。」
「……なのに見に行ったのか?」
「“恋人”らしいことをしてみようと思ってな。」
リヴァイがそう言うと、
エルヴィンの顔が少し強張った。