第24章 必要なお節介
「でも二人がどっか行くとは思ってなかったよ。
リヴァイ、かなり酷い二日酔いだったから、
外には出ないと思ってたのに。」
玄関に向かってリヴァイと範司と
三人で歩きながら、
範司は不思議そうな表情を浮かべ、
リヴァイの顔を覗き込んだ。
「二日酔いはもういい。
俺はそんなに引き摺らないタイプだ。」
「……朝方頭痛で死にかけてたのに、
よくそんなことが言えるね。」
範司がおぼろげな声で突っ込みを入れ、
思わず頬が緩んだ。
玄関先に着くと、エルヴィンが
玄関前の階段に座っていて、
目が合った途端、立ち上がる。
「凛、リヴァイ。おかえり。」
エルヴィンの笑顔を見てホッとする。
範司に変な場所に連れて行かれていないか
不安だったけど、その表情なら、
きっと楽しめたということだろう。