第24章 必要なお節介
「凛!リヴァイ!」
家に戻り、車から降りた途端、
威勢のいい範司の声が駐車場に響く。
「あれ?
二人ともいつ帰って来てたの?
てっきりまた朝になるんだと思ってたよ。」
腕時計を確認すると、
夜の10時を回ったところだった。
「私もそのつもりだったんだけどね。
エルヴィン、いくら飲ませても酔いそうにないし
なんかヤケにそわそわしてたから、
送って来た。」
……そわそわ?
エルヴィンのそわそわしそうな理由を
考えてみるが、特に思い当たる節はなく、
リヴァイと何か約束をしていたのかも知れない、
という結論を導き出す。