第23章 掬えそうな星の下
「……相当赤いな。
それはお前を恋人にしていい、ってことか?」
「なっ、違……、ってか、違う!
まず恋人にする相手は、
好きな人じゃないとダメだからね?
適当に近場の女を選ぶのはおかしいんだよ?!」
かなり初歩的な指摘をしつつ、
熱を帯びた頬に手を当てる。
相当熱い。
リヴァイに、“恋人になれ”と言われて、
ここまで気が動転するのはどうなんだろう。
「確かにお前は今一番近場の女ではあるが、
今までで一番興味を持った女だ。
恋人にするなら、お前しかいない。」
再び顔に血液が集中してくる。
嬉しいけど、
……いや、嬉しいと思うのもどうなんだ?
頭が混乱して、
返答する言葉さえ見つからない。