第23章 掬えそうな星の下
「えっ、それおかしいよね?
まずリヴァイって、この世界の人じゃないよね?
こっちの世界で恋人作ってどうすんの?
作るならリヴァイの世界で
作るべきじゃないの?」
焦りでどうしても早口になる。
これで、「冗談でした。」
なんて言われたら洒落にならないが、
リヴァイの真摯な瞳を見る限り、
冗談を言っている風ではなさそうだ。
「お前、何をそんなに焦ってんだよ。
そんなもん関係ねぇだろうが。」
「か、関係あるよ?!」
「もし俺が元の世界に戻れる時が来たら、
その時はお前も連れて行く。」
かなり強引な言い分にも関わらず、
その言葉は、心臓が身体中に
血液を送り込む速さを加速させた。