第23章 掬えそうな星の下
ドライブウェイから少し反れた
道にある、こぢんまりとした
展望駐車場に車を停め、外に出る。
穴場な上に、夜景シーズンから
時期が大きく外れているという事もあり
他に人はいないようだった。
「リヴァイ。目、瞑ってよ。」
助手席に回ると、
車から降りて来たばかりのリヴァイの手を握る。
「何でだ?」
「急に目の前に綺麗な夜景が現れた方が
感動が大きいと思わない?」
「……分かった。お前に従おう。」
そんな堅い言い方をしなくても……
なんてことを思いつつ、
展望デッキまでゆっくりリヴァイの手を引いた。