• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第22章 確かめる



リヴァイの手に、かなり力が入っているのは、
一目で分かる。

どれくらいの握力が、
男の腕にかかっているのだろう。

ミシミシと骨が軋む音が
聞こえてくるような気がして、
思わず目を逸らした。


「そうだな。かなり不平等だ。」

リヴァイは鼻先で笑い、

「……だが、許可なく俺の女に手を出す
クソ見てぇな奴に負ける気はしねぇな。」

と、男を睨み付けた。




“俺の女”



リヴァイから発せられたその一言で、
心臓が忙しなく動き始める。




「凛。車で待ってろ。5分で戻る。」

リヴァイはそれだけ言うと、
男の手を掴んだまま私から遠ざかった。



……初めて名前で呼ばれた。


そんな些細なことで、酷く感動してしまい
しばらくリヴァイの後姿を見つめていると、
突然振り返ったリヴァイに、

“車に戻れ”

と、顎で指示される。

ハッと我に返り、急いで車に乗り込むと
携帯の時計表示を見つめながら、
リヴァイが戻るのを待った。



/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp