第22章 確かめる
……嫌な予感がする。
取り敢えず、窓には目を向けず
すぐにドアのロックをかけた。
「知り合いか?」
「……ううん。多分、
ここらで粋がってる走り屋だと思う。」
「走り屋?」
「うーーん、どう言ったらいいんだろう……
違法な車の走らせ方をしてる人?
いや……でも、走り屋も
悪い人ばっかりって訳じゃないから、
一概にそう言い切るのは」
再びサイドガラスが激しく叩かれる音に驚き、
小さく身体が跳ねた。
「こいつらは?
違法なことをしてる奴らなのか?」
「この辺の走り屋は、
タチ悪いのが多いからな……
多分、違法な方じゃないかな……」
ガラスを叩く音が、
絶えず車内に響いているにも関わらず、
あまりに冷静に質問をしてくる
リヴァイに、少し戸惑う。