第22章 確かめる
しばらく車を走らせ一旦コンビニに寄ると、
リヴァイを車に残して
適当に飲み物や軽食を買う。
ここにリヴァイを連れて来たら、
それこそ日が暮れるまで
質問攻めに合いそうだ……
今日の目的は夜景だ。
コンビニではない。
私の判断は正しいはず……
なんてことを自分に言い聞かせつつ、
車に戻り、リヴァイに飲み物を手渡した。
「おい。これは何だ?」
「ドライブのお供と言えば、これでしょ?」
ベンチシートの真ん中の
肘置きに置かれたスルメを見て、
リヴァイの眉間の皺が、これでもか、
というくらいに濃くなる。
ドライブ=スルメ
と言うのは、私の中では鉄則だったが、
一般的にはどうなんだろう。
それ以前に、リヴァイのいた世界では
どうなんだろう……
そう考えてすぐ、
「……あ。そうか。
海がないならスルメもないか。」
と、リヴァイの深い眉間の皺の意味を察した。
この匂いは、潔癖症のリヴァイにとって、
あまりいい匂いとは言えないかもしれない。