第21章 反省と真実と誘惑と
「家電量販店巡りしたんじゃなかったの?」
「それは日中の話だ。
夜は飲み屋巡りに付き合わされた。」
範司は相当酒が強い。
範司に付き合って飲んでいたら、
誰でも泥酔するだろう。
リヴァイに深く同情した。
「居酒屋とかバーとかをはしごしたの?」
「そこも行ったが、主にキャバクラ、
というところに行った。」
範司の奴……
またリヴァイに余計な知識を
入れ込んだな……
意図せずとも、小さくため息が漏れる。
「……まぁ……楽しい夜を過ごせたみたいで
良かったよ。」
返答に困ったが、
とりあえずこれでこの話題は終了できるだろう。
キャバクラの感想なんて、
さすがに聞きたいとは思わない。