第21章 反省と真実と誘惑と
次の日。
お昼時を大きく過ぎた頃、
リヴァイは範司の車で我が家まで
送り届けられる。
ただでさえ二日酔いなのにも関わらず、
範司が荒々しく運転する車に乗ったことで
不快感に拍車がかかり、
げっそりした表情で帰って来た。
範司は家に着くなり、リヴァイの替わりに
すぐさまエルヴィンを乗せると
何処へ行くかは告げず、
また乱暴な運転で我が家を後にした。
「リヴァイ。大丈夫?水飲む?」
食卓のある部屋で横になるリヴァイに、
水を差し出す。
「……ああ。」
リヴァイはそれだけ言うと、
ゆっくり起き上がり、水を受け取った。
「昨日そんなに飲んだの?」
「あいつに相当連れ回されたからな……」
リヴァイのため息交じりの声は、
昨日の疲れを物語っていた。