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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第3章 逸脱した世界
携帯の電源をもう一度入れ、男に手渡す。
「どのくらいの距離まで通じるのか、
正確なことはよく分かりませんが、
国際通話なら地球の裏側まで……
うーん……
1万キロ以上は通じると思います。」
「1万キロ?!」
男の声に驚いて、身体が小さく跳ねた。
「そっ、そんなに驚きましたか?」
「……壁の外は1万キロもの陸地が
広がっている、ということか………」
また出た。“壁の外”。
この人の言う、
“壁”とは一体何のことなんだろう。
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