第19章 ●初体験
「凛。交代だ。
次は俺が君を、気持ち良くさせるよ。」
耳元で、厚みのある男らしい声が聞こえ
反射的に身体が小さくビクつく。
声だけでここまで反応してしまう
ものだったかな……
思い返そうと長い瞬きをするが、
徐に押し倒されたことで
エルヴィンの優しい表情が目に留まり、
考えを中断した。
太い指が、シャツのボタンを
ゆっくり外していく。
その様子を見るだけで、
何故か興奮してしまうようで
不意に目を逸らした。
「……肌触り通り、綺麗な身体だな……」
「……エルヴィン、
恥ずかしいから、そんな見な」
「君も俺のものを見ただろう?お互い様だ。」
小さく微笑みかけられて、言葉を止める。