第19章 ●初体験
「……っ……、すまない、口の中に」
「大丈夫。そんなこと謝らないでよ。」
あっという間に液体を飲み込み、
エルヴィンの言葉を遮る。
そんな凛を、エルヴィンは
唖然とした表情で見ていた。
……この顔は、ドン引きしてる顔か……?
いつもの感じで、
飲むのが喜ばれるものだと勝手に思い込んでた。
「……ごめん、引いた、かな……?」
そう尋ねたと同時に、強く抱きしめられ
エルヴィンの胸に顔を埋めた。
最初に抱き合った時よりも
火照ったエルヴィンの身体は、
凛を優しく包み込む。
「……逆だよ。かなり興奮した。」
それだけ言ったエルヴィンの口元が、
耳裏にそっとキスをした。