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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第19章 ●初体験
服の上からでも、
硬い筋肉の感触がハッキリ伝わる。
厚い胸板は穏やかな熱を帯び、
指先をじわじわと温めた。
「いやらしい指遣いをするんだな。」
小さく漏れ出した声に反応し、
咄嗟に手を離すが、すぐにその手を握られて、
エルヴィンの胸元に逆戻りする。
「触れて欲しい。」
たった一言、そう言われただけなのに、
身体が熱くなる。
「……だが、俺も君に触りたいんだ。
いいかな?」
凛の返事を待たず、エルヴィンの指先は
ゆっくり首筋をなぞった。
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