第16章 命の宝庫へ
次の日。
リヴァイをハンジのいる博物館まで
車で送った後、
“デートプラン”に沿って、水族館へ向かう。
実際私も、今までデートらしい
デートをした記憶が殆どなく、
彼氏と水族館に行ったことなんて、
勿論なかった。
魚やイルカが描かれた、
奇抜な形の建物の前に着くと、
「……これが、水族館、というのか?」
エルヴィンはそう言いながら、目を細める。
「うん。
海の生き物がたくさんいるから、
きっとエルヴィンが喜ぶと思って。」
ここに連れてきた理由は、単純にそれだった。
昨日あれだけ海に
熱い視線を注いでいたんだから、
海の生き物にも興味があるはずだ。