第15章 団長の策略?
「えっ、リヴァイ、
明日範司とどこか行くの?」
家で晩御飯を食べながら、
リヴァイの発言に目を見張る。
「ああ。“家電量販店”とやらに
連れて行ってくれるらしい。」
「……なるほど。
リヴァイが好きそうなものが
いっぱいあるだろうね。」
ロボット掃除機や高圧洗浄機の類が思い浮かび、
リヴァイの興奮する様子が容易に想像できた。
「エルヴィンは?一緒に行くの?」
「いや。俺は明後日、と言われた。」
「……何で?」
「さぁ?」
エルヴィンは私に肩をすくめて見せる。
範司は別々の日に、
別々の場所へ連れて行くつもりなのだろうか。
少し疑問にも思ったが、
二人一緒に行動させると、
質問も行動も収拾がつかなくなる場面は
多々予測でき、それを見越しての
行動のように思えた。