第14章 世界の大半を覆う水
「……ところで、
リヴァイは範司に何もらってたの?」
リヴァイの手に握られた、
手提げ袋に目を向ける。
「ああ。一人でするのに便利な道具らしい。」
「……もしかして」
「テン」
「待った!!いい!!言わなくていい!!」
咄嗟にリヴァイの口を塞ぎ、周りを見渡す。
「なんだ。
そんなに恥ずかしいものなのか?それは。」
「……いや、恥ずかしいものじゃないけど、
こんな街のど真ん中で大っぴらに
口にしていいものではない。」
エルヴィンの質問に答えつつ、
そっとリヴァイから手を離した。