第14章 世界の大半を覆う水
「そういうエルヴィンも、
何かもらってたじゃねぇか。」
「ああ。これのことか?」
エルヴィンが袋から
取り出したものを見て一瞬固まるが、
即座に袋に押し戻す。
「エルヴィン……!
これもそんな大っぴらに晒して
いいものじゃない……!!!」
範司のやつ……!!
エルヴィンにこんな余計なものを与えて
どうするつもりだ……
「電気マッサージ器と言われて
渡されたが、そうじゃないのか?」
「……いや、
あってることにはあってるけど、
実際それを普通のマッサージ器として
使う人の方が少ないだろうね……」
正直にそう答えると、
エルヴィンは不思議そうな顔で
袋の中身を覗いた。