第12章 熱い視線の理由
「ねぇ、そんなにビックリしなかった?」
問いかけてみるが返事はなく、
再びバックミラーで二人の様子を確認すると
食い入るように
窓の外を眺める二人がいた。
思わず笑い声が漏れ、
それにエルヴィンが反応する。
「凛。これは凄いな……
これがあれば調査がかなり
安全に行えるようになる。」
「おい、もっとスピードは出ねぇのか?」
エルヴィンの発言に被せる様に、
少し興奮した口調のリヴァイに問いかけられ
「出るよ。大きな道に出たら、
もう少しスピード上げるね。」
と、バックミラー越しに笑いかける。