第11章 戦い続ける為に
「俺がその欲求を満たしてやるって」
「それは消化不良にしてしまった
本人が満たすべきじゃないか?」
いつの間にかリヴァイの真後ろに
立っていたエルヴィンに驚き、
身体が大きく跳ねた。
「リヴァイ。
俺はまだ抱きしめるまでしかしていない。」
「……何今さら、平等にいこうなんて考えを
発表してんだよ。」
リヴァイは呆れた声で言った後、
私と身体をゆっくり離す。
強く抱き寄せられていたこともあってか
リヴァイの体温が離れると
夏なのにも関わらず、
身体が少し寒く感じられた。
「凛。
君ももう少しリヴァイを警戒してくれ。」
「おい、お前が言えたことじゃねぇだろうが。」
リヴァイの鋭い突っ込みに、思わず息が漏れる。